明日の忘れ物は今日にある。

ノリと勢いとパッションで押し通す

わたしが愛した神様は2020年いっぱいでお休みになられる

日曜の夕方、昼寝をしてたら母親に叩き起こされた。

うそだ。まって。そんなことないなんかの冗談でしょう?そう思ってFCページに飛んだら「大切なお知らせ」。前にもこんなことあったな。あの時は生放送が先だったけど。

文章を読んでも何も理解できなくって、指先がどんどん冷たくなって、死刑確定の宣告を受ける気持ちで動画を再生した。


ああ、嵐だ。わたしの知ってる、わたしの大好きな、わたしの解釈と何も違わない嵐だ。嵐らしい動画。嵐らしい理由。嵐らしい決断だ。多数決制で民主主義だけど、誰か1人が本当に嫌だと言ったらそれはやらない嵐だ。

動画を観る前は、「どんな理由でもそんなの絶対受け付けられないし納得いかない」と思ってたけど、動画をみて、頭も心も理解を嫌がってるのに妙に腹落ちしてしまった。だって「自由になりたい」なんてさ。そんなの。これこそわたしが愛した大野くんそのものだ。大野くんはそういう人だ。知ってたよ、知ってた。ずっと前からそんなこと知ってた。だからつらい。

大野くんの背中に生える自由の翼がわたしは大好きだ。その翼が羽ばたく姿を見るのが大好きだ。だから、「大野智が自由になりたいから嵐は活動休止する」というのは、わたしの中のバグを突くみたいなものだ。嵐は大好きだし大切。終わらないでほしい。でも、大野くんの自由になりたいという気持ちはわたしが大野くんの大好きなところの最たる部分だ。どうしたって理解できてしまう。理解なんてしたくないのに。「なんで」「嫌だ」「辞めないで」って駄々こねたいのに。



自由になった先で大野くんのやりたいことをわたしは見ることができるのだろうか。事務所には残らないような気がしているけれど。休止≠解散ではあるけど、大野くんの2021年より先の未来に嵐の選択肢はもう無いのだろうね。わかっちゃうよ。ずっとずっとあなたのことを見てきたんだもん。戻る気なんてないでしょ。自分のわがままで嵐を終わらせて、それによる掌返しも色々な憶測も全部背負って、いつもの笑顔で2020年の終わりと一緒にフラッと居なくなるんでしょう?

やりたい事ってなんだろう?最近めっきり描かなくなってしまった絵かな?気の向くままに釣りをするのかな?心ゆくまで踊り続けることかな?それとも芸能界に居たら出来ない仕事のことかな?結婚かな?なんだろうね。何がしたいのか全然わかんないしもしかしたら本人も自由になりたいという気持ちがあるだけで具体的なことは決まってないのかもしれない。なんもわかんない。

ただ、大野くんの中で「嵐はやりきった」って思いがあったらいいな、って身勝手に願ってしまうよ。それが「自由になりたい」という気持ちには遠く及ばなくらい小さな実感だとしてもいいから。



はぁ〜〜。12年か〜〜。わたしが嵐を好きになった年、最後に個展を開いて嵐という道に定めたゴールテープを切ろうと決めた年、周りが大きく動いてあれよあれよと色んな事が起こった年。そんな2008年に嵐を辞めようとして辞め損なった大野智の長い長いアンコールはついに幕を下ろしてしまうんだな。こうして数字にして見るとよくもまあここまで舞台の幕を降ろさないでいてくれたもんだとすら少しだけ思ってしまうね。ほんとに少しだけ。

半ば騙される形でデビューして辞めたいと思ってた時も、辞め損なった時も、いつでも大野くんは仕事はちゃんとしてたし、いつでも最高で最強のアイドルだった。今この瞬間だってそうだ。嵐が好きだという気持ちも、嵐への感謝でぐしゃぐしゃに泣いた15周年も、「嵐は優しい」ってニコニコしながら話した20周年も、全部本心で本物で心からの想い。知ってる。大野くんが嵐のこと大切で大好きでかけがえのない存在だって思ってることわかってる。だからこそその気持ちを根拠にして「嵐は永遠」、「自由を愛する大野くんだけど最後まで嵐には居続けてくれる」って信じ切ってしまっていたんだけど。


大好きだよ大野くん。本当に大好きなんだ。小学生の時に大好きになったあなたのことを今日までずっと1番大好きでいたんだ。多分これからだってそう。もう大野くん以上に好きになる虚像なんて現れない。現れたとしても大野くんのかわりにはならない。わたしにとっての最善と、あなたにとっての最善がいつまでも同じ方向を向くだなんて思ってはいなかったけど、5×20ツアーでニコニコ笑うあなたが本当に素敵だったから、もう少し長く一緒でいられるかなって思ってたんだけどね。2020年でお別れだね。昔からずっと「大野くんことは全然わかんないから大好き」って思ってたけど、本当にその通りだ。大野くんのこと全然わかんない。でも大好き。大好きだ。


いろんな情報が外部に漏れちゃってるここ最近、この話だけは死守した事務所。圧倒的稼ぎ頭である嵐の活動休止を受け入れちゃう商売下手な事務所。そんな愛すべきジャニーズ事務所には、心からの「これはさすがに止めてよバカ」と「私が愛する人の無垢な願いを、事務所への損害と天秤にかけ、それでも受け入れてくれてありがとう」をおくりたい。誰がなんと言おうとジャニーズ事務所はいい事務所だよ。バカだけど。




わたしにとっての最善は大野くんがいつまでも嵐として5人で活動してくれることだし、わたしはあなたのことを信仰対象としてみていて、あなたはわたしにとっての神様で、そんな、あなたの人権を剥奪するような見方をしている人間に言われても困るかもしれないけど、‪自分の「願い」を最優先に考えてくれてありがとう。誰のために生きても結局誰かを切り捨てることになるのだから自分の生きたいように生きるべき。大野くんが大野智というひとりの人間の人生を諦めてない事が、わたしには嵐が活動休止する悲しさと同じくらい嬉しい。どうか最後のその時まで、愛させてください。‬